生命保険金も物価上昇と連動する

皆さんが加入する定期保険などは死亡保険金として、一度に数千万円のお金が支払われる仕組みになっています。ここで、考えていただきたいのが、お金は銀行や郵便貯金にしておけば、利息を生んで、どんどん増えていくのです。ですから、保険金の必要金額を考えるときは、この利息分を差し引いてやっていいわけです。

この点を従来の保険関係者はあまり考慮してきませんでした。ですから、必要な保険金がどうしても巨額になる傾向があったのです。逆に、今年の計算で、生活費が年に100 万円は必要といいました。しかし本当に100 万円と、かたくなに考えるのも危険です。

ここでは物価上昇のことを考慮に入れる必要があるからです。金利も物価( インフレ)も1990 年以降は非常に低いのですが、保険金を考えるときは、一生のことを考えなければなりませんから、両方とも考恩に入れてやる必要があります。しかし、この計算は難しいのです。将来の物価上昇率を予想しなくてはいけないからです。

はっきりいってはずれる可能性も非常に高いのです。それでもあえて申し上げると、実質金利( 例えば、1年の物価上昇率が2%のときに銀行などの名目金利―物価上昇率が7%という場合、実質金利は5%となります。これも念頭に必要金額を計算する必要があるのです。

私は、日本の今後50年くらいの経済の流れを考慮すると、おおよそ3% から5% の範囲で実質金利を考えておけば安心だと考えています。まあ、保険といってもそれで完璧なものをしようとするのは無理だということです。保険があるから残された人は生活がある程度助かった… … という程度に考えておけば本当はいいのです。話が横道に逸れました。

必要な保険金の計算方法の話に戻しましょう。たとえば、先ほど登場した30才の妻が、もしも今年未亡人になったとしたら、今後40年間で9000 万円も必要となります。しかし、この時点で死亡一時金は9000 万円も要りません。

もしも、実質金利を5% と考えると、4413万円でいいのです。つまり、夫が亡くなったとしても4413 万円を銀行に預けておけば、毎年お金を必要な金額降ろしていっても40年間で9000 万円使えると言うことです。

なぜなら、預金には利息がつくからです。また、今から10年後に亡くなるとすると、お子さんの教育費なども不要になりますので、総額で6000万円必要です。そうすると、10年後に必要な一時金は3227万円だけとなるわけです。

このように、時間と保険金の関係は微妙に関係してくるのです。これは、時間には利息を生むという価値( タイムバリュー) があるということです。別表は、100万円と時間の関係を表してみました。X年後に100万円となるためには、今いくらあればいいのかという表です。例えば、平均金利を5% とすれば、今64万5 千円あれば、10年後には100万円となるのです。

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